恒例となった第62回STOCKHOLM FURNITURE &LIGHT FAIR 2013は2月5日から9日まで、市内のエルフショー・メッセで開催された。

ホスト国スウェーデンを筆頭に、31カ国から730社の出展があり、バイヤーやデザイナー、建築家など約40000人の内海外からの家具関係者で賑わいをみせた。ストックホルム圏の人口は福岡とほぼ同様の100万余、見本市の規模としては北欧一を誇り、その関心度は年々高まりを増しつつある。

ヨーロッパの家具フェアーは一月のケルン、パリに始まり2月のストックホルムから四月のミラノサローネへとバトンタッチされ、クライマックスを迎える。家具の消費は景気に微妙に比例する見方が一般的であろう。EU内の経済的低迷を反映してか、会場内はイマイチその華麗さと盛り上がりに欠けていたような感じがしないでもなかった。今後の動向も大いに注目されるところだ。(武藤聖一=フォトジャーナリスト)

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エントランスホールを飾るインスタレーションは活躍するデザイナーや建築家の一人を招請して行われており、10年目となる今年のHonor of the yearに選ばれたのは,カナダ生まれのNENDOの主宰者であるオオキ佐藤氏。雪を抱く山々の頂上をイメージし、レーザーカットされたプラスチックの素材を100本以上使用、デザインの創作から完成品までのプロセスと創造の無限性をアブストラクトに表現したかのようで、評判は良かったようだ。

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Mobel Original Design 社(フィンランド)のチェアー”VIUH”アンバランスのようなメタリックの脚にユーモアが感じられる。
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ステップアップ下フロアーのBERGA社のブース。
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GROBE ZERO4社のソファー“HANAH”背もたれにスカシが入ったラインがきれいで、人が座っていなくても楽しくなるような雰囲気を醸す。
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Johanson社のアルミの脚とグラスファイバーをジョイントしたチェアー“P77”。スタッキングができ、5キロ弱と軽量で耐火性があり、室内外の使用も可。
STOCKHOLM F2_008Johanson社のオフィス用の会話が弾みそうなコーナーセット“ Reform” STOCKHOLM F2_009モジュールを組み合わせるマルチフレッキシブルなシステム家具。
STOCKHOLM F2_010Johanson社の会議場向けの椅子。座り心地は抜群。 STOCKHOLM F2_011オフィスの斬新な環境造りを目指すMATERIA社のブース。
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MATERIA社の ロビーやミーティングプレースをダイナミックな雰囲気に盛り上げそうなソファ
STOCKHOLM F3_001クオリティーの高い、ハイセンスな収納と棚システムで知られるデンマークのMONTANA社のブース。 STOCKHOLM F3_002エントランスからブース内を覗く。
STOCKHOLM F3_003オーディオ付のコンパクトな壁面システム。 STOCKHOLM F3_004フェアー開催中の説明会や会議室に使用されるオーディオルームのファサード。
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Vestra 社のブースと照明付のベンチ。街灯のない公共のスペースにはよさそう。
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BLA STATION社。圧縮成形ウッド(日本ではどう表現?)を素材にした、3Dベニヤの座と背もたれのスタッキングチェアー。意外と座り心地が良い。
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フィンランドSecto Design社のペンダントランプ”Aspiro”バーチ材のプライウッドの平板をのこぎりでスパイラル状にカッティングした注目すべき斬新なアイディア。
STOCKHOLM F4_001オーディオルームの綺麗にデザインされている内部。 STOCKHOLM F4_002PLY COLLECTIONのブース
STOCKHOLM F4_003プライウッド製のスタッキングチェアー”ZESTY” ミニマムな素材で快適性とスタイルをマクシマム化した、北欧デザインらしさが感じられるプロダクトだ。 STOCKHOLM F4_004
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STOCKHOLM F4_006GREEN FURNITURE SYSTEM社のブース。協賛してくれるテキスタイルメーカーの廃材をリサイクルしアート化している。
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HAY社の木製のピンを使用した鳥籠のように仕上げたブース。
STOCKHOLM F5_001MATERIA社の会議室のテーブル。 STOCKHOLM F5_002
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STOCKHOLM F5_005デンマークを代表するKvadrat社のブース。 STOCKHOLM F5_006
STOCKHOLM F5_007 STOCKHOLM F5_008STUDIO RE DESIGN社のブース。
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このコーナーの作品は、提供のあった自動車メーカーからのエアーバックに使用されているテキスタイルを素材にしてデザインされている。
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ファッション性も見事である。
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会場内のVIPラウンジのバーカウンター。